確定申告

副業の確定申告を税理士に頼むべき人と費用
依頼の流れと必要な書類

小松優馬

小松 優馬

公認会計士(登録番号43196)・税理士(登録番号151214)

監査法人での上場企業監査・上場準備CFO経験を経て独立。港区浜松町で個人・法人の税務をサポート。YouTubeチャンネル「公認会計士・税理士 小松ゆうま」運営。

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この記事のポイント

  • 給与1か所・2,000万円以下などの条件で、給与以外の所得20万円以下なら所得税の申告は原則不要です
  • 報酬の源泉徴収・2か所目の給与・経費のかさむ物販があると、確かめることが増えます
  • インボイス登録をした方は、原則として消費税の申告(期限は翌年3月31日)も要ります
  • 料金は基本料金に所得・控除ごとの単価を足した額で、最低料金があります

まず結論:頼むかは、副業の種類・売上・インボイスの有無で分かれます

会社員の副業の申告は、種類・売上・インボイス(適格請求書)登録の有無で、要る手続きが変わります。

頼んだほうがよいのは、報酬の源泉徴収・売上の規模・インボイス登録で手続きが増える方です。

頼むかは、副業の種類・売上・インボイスで分かれます
頼むかは、副業の種類・売上・インボイスで分かれます

申告が要るかは、給与以外の所得が20万円を超えるかで決まります

給与を1か所から受ける会社員は、給与以外の所得が20万円を超えると、原則として申告が必要です。

給与が年2,000万円以下で、全部が源泉徴収の対象である場合の基準です(No.1900)。比べるのは、経費を引いた後の所得です(所得税法121条1項1号)。

所得税が不要でも、住民税の申告は要る場合があります(副業の20万円ルールの記事)。

頼んだほうがよいかは、5つの事情で見分けます

当てはまる事情が増えるほど、計算と手続きが増えます。

事情加わること頼むかの目安
原稿料・講演料などの報酬差し引かれた税金の精算件数が少なければご自身でも
アルバイトなど2か所目の給与年末調整されない給与の合算源泉徴収票がそろえばご自身でも
物販・業務委託で経費がかさむ経費の集計と所得の区分の判断区分に迷えば依頼をご検討
前々年の副業(雑所得)の収入が300万円超請求書などの保存書類の整理から依頼をご検討
インボイス登録をしている消費税の申告申告が2つになり依頼をご検討

副業の種類で、申告に加わる計算が変わります

原稿料や講演料は、原則として支払う側が所得税を差し引きます(No.2795)。差し引かれた税金は、確定申告で過不足を精算します(No.2020)。

謝礼の精算は、講演料・原稿料をもらった会社員の記事で扱っています。

営利目的で続ける物販や業務委託は、事業所得などでなければ業務に係る雑所得です(No.1500)。

ポイント

事業所得かは、社会通念上(世間一般の見方で)事業といえる程度の活動かで判定します。帳簿書類を保存していない副業は、事業所得ではなく雑所得などに当たります。収入300万円超で事業と認められる事実があれば別です(所得税基本通達35-2の注)。

雑所得の赤字は、給与など他の所得と差し引けません(No.1500)。

会社員の副業は、受け取り方で申告の中身が変わります
会社員の副業は、受け取り方で申告の中身が変わります

売上が増えた方とインボイス登録をした方は、決まりが加わります

売上が増えたり登録したりすると、決まりと申告が増えます。

前々年の業務に係る雑所得の収入が300万円超なら、書類の保存が要ります(No.1500)。入出金の際に作られた請求書や領収書などです(同)。1,000万円を超えると、収支内訳書などの添付も要ります(同)。

インボイスの発行事業者に登録すると、原則として消費税の申告が要ります。

登録中は、2年前の課税売上高が1,000万円以下でも、納税義務は免除されません(No.6501)。

免税事業者から登録した方は、要件を満たせば令和8年分まで2割特例を使えます(国税庁の特設ページ)。納める消費税を、売上の消費税の2割にする特例です。

令和9年分・令和10年分は、要件を満たす個人に3割特例があります(国税庁の令和8年度改正特集)。

注意

消費税の確定申告書は、所得税とは別に出します。期限は、申告・納付とも原則として翌年3月31日です(No.6601)。

登録した後は、所得税と消費税の2つの申告を前提に段取りを組みます。

給与の書類と副業の書類は、分けてそろえて渡します

書類は、給与・副業の収入・経費などに分けてそろえます。

源泉徴収票は、勤務先が翌年1月31日までに交付します(所得税法226条1項)。年の途中で退職した場合は、退職後1か月以内です(同)。

区分主な書類使いみち
給与勤務先ごとの源泉徴収票給与と差し引かれた税金
副業の収入請求書・入金の記録・支払明細差し引かれる前の金額と税額
副業の経費領収書、副業用の口座・カードの明細経費の集計
物販の方仕入れと年末の在庫の記録売上原価の計算(所得税法37条1項)
登録した方インボイス登録の通知書消費税の申告

控除の書類と、前年の申告書の控え(あれば)も渡します。書類はスマホの画像やPDFで送れ、郵送もできます。

書類の渡し漏れや区分の誤りで、申告がずれます

次の5つは、書類や区分の取り違えで起きる誤りです。

  • 報酬の振込額だけを収入にする ― 差し引かれた税金の精算も漏れます(No.2020)。
  • 2か所目の源泉徴収票を渡さない ― 年末調整されない給与が抜けます(No.1900)。
  • 帳簿書類なしで、赤字を給与と差し引く ― 雑所得なら差し引けません(No.1500)。
  • 前々年の副業収入300万円超の年に、入出金の書類を捨てる ― 保存が必要です(No.1500)。
  • 登録後も所得税の申告だけで終える ― 消費税の申告と納付が別に要ります(No.6601)。

どれも、書類がそろえば依頼の段階で確かめられる点です。

ここまではご自身で、ここから先は個別判断です

依頼の前に、ご自身でできるのは次の4つです。

  1. 副業の収入を、差し引かれる前の金額と源泉徴収税額で書き出す
  2. 経費の領収書と、副業用の口座・カードの明細をそろえる
  3. 勤務先ごとの源泉徴収票を受け取る
  4. 前々年の副業の収入と、インボイス登録の有無を確かめる

記録がそろい登録もない副業1種類なら、国税庁の作成コーナーで申告できます(No.1900)。

事業所得か雑所得か、経費の範囲、消費税の計算方法は個別判断です。

ご相談から申告まで、オンラインで完結します
ご相談から申告まで、オンラインで完結します

税理士に頼むと変わるのは、区分の判断と2つの申告の段取りです

小松公認会計士・税理士事務所では、副業の申告で次の作業を行います。

  • 申告が必要かの判定と、その根拠のご説明
  • 必要資料のご案内と、支払明細と入金の突き合わせ
  • 活動の実態と帳簿を確かめての、所得の区分の判断
  • 給与と副業を合わせた確定申告書と、登録した方の消費税の申告書の作成・電子申告

代表(公認会計士・税理士)が一貫して作成し、全国どこからでもオンラインで完結します。

帳簿づけまで任せるかは、確定申告の丸投げの費用の記事もご覧ください。

料金は基本料金と単価の合計で、最低料金があります
料金は基本料金と単価の合計で、最低料金があります

料金と依頼の流れ:60秒見積りで所得と控除を選びます

依頼は、次の4段階で進みます。

  1. 60秒見積りで、所得と控除を選んで送る
  2. 2日以内に、代表から正式なお見積りが届く
  3. 20分ほどのご相談で、ご状況を確かめる
  4. ご納得のうえご契約となり、必要資料の一覧が届く

書類がそろってから完了まで、2〜3週間が目安です。

料金の目安

基本料金32,000円(税込35,200円)に、当てはまる所得・控除ごとの単価を足した額が料金です。個人の確定申告は最低料金65,000円(税別・税込71,500円)からお引き受けしています。

雑所得で申告する方は、1年分の売上で「副業・雑所得」の料金が決まります。300万円まで22,000円、500万円まで38,000円、1,000万円まで64,000円です。税込では24,200円・41,800円・70,400円です。1,000万円超は個別見積です。事業所得の方は、60秒見積りの「個人事業・フリーランス」の料金です。

給与所得とその他控除セットは、各6,000円(税込6,600円)です。2割特例・3割特例・簡易課税による消費税の申告は、18,000円(税込19,800円)です。本則課税は32,000円(税込35,200円)です。記帳代行は基本8,000円(税込8,800円)です。1仕訳80円(税込88円)の分は、申告書の作成後に別途ご請求します。

お見積りには、申告書の作成と電子申告、必要書類のご案内が含まれます。追加料金が発生する場合は、必ず事前にご説明します。

通常料金での計算例です。給与所得、売上300万円までの副業・雑所得、その他控除セット、2割特例の消費税の申告の場合です。32,000円+6,000円+22,000円+6,000円+18,000円=84,000円です。税込では92,400円です。計算例は一定の前提を置いた目安です。

60秒見積りでは「会社員・年金」と、雑所得なら「副業・その他の所得」を選びます。雑所得の方の消費税と記帳代行は、お見積りの際に加えます。ご自身の料金は60秒見積りで確かめられます。

この論点で小松公認会計士・税理士事務所ができること

制度は複雑ですが、お客様がすべてを理解する必要はありません。難しいことは、専門家にお任せください。

小松公認会計士・税理士事務所 代表 小松優馬 登録者6,900人超

小松公認会計士・税理士事務所 代表

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  • お話を伺って、「あなたの場合はどうなるか」をはっきりお答えします
  • 必要な書類のご案内から申告まで、まるごとお任せいただけます
  • 料金は先にお見積り。全国どこでも、オンラインで完結できます

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よくある質問(FAQ)

Q1. 副業の確定申告は、自分でできますか?

副業が1種類で記録がそろい、インボイス登録もない方は、ご自身で申告できる場合があります。国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成・提出できます(No.1900)。差し引かれた税金の精算、2か所目の給与、所得の区分、消費税の申告が加わると、確かめることが増えます。

Q2. 副業の確定申告を頼むと、料金は何で決まりますか?

基本料金に、所得・控除ごとの単価を足した額です。副業・雑所得の料金は、1年分の売上の規模で決まります。インボイス登録をした方は、原則として消費税の申告の料金も加わります。最低料金があり、金額と計算例はこの記事の「料金の目安」に載せています。

Q3. インボイス登録をした副業でも、2割特例は使えますか?

免税事業者から登録した方は、要件を満たせば令和8年分まで使えます(国税庁の特設ページ)。要件には、2年前の課税売上高が1,000万円以下であることなどがあります。令和9年分・令和10年分は、要件を満たす個人に3割特例があります(令和8年度改正)。

Q4. 税理士に依頼するとき、どんな書類を渡せばよいですか?

勤務先ごとの源泉徴収票と、副業の請求書・入金の記録・支払明細が中心です。経費の領収書と、副業用の口座・カードの明細も渡します。物販の方は仕入れと年末の在庫の記録、登録した方はインボイスの通知書も渡します。ご契約の後に、必要資料の一覧をお送りします。

免責事項

本記事は令和8年11月時点の法令・公表資料に基づく一般的な解説です。所得税法37条1項・121条1項・226条1項、所得税基本通達35-2、タックスアンサーNo.1500「雑所得」・No.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」・No.2020「確定申告」・No.2795「原稿料や講演料等を支払ったとき」・No.6501「納税義務の免除」・No.6601「申告と納税」、国税庁の「2割特例 特設ページ」と「令和8年度税制改正特集」、港区の住民税の申告の案内、弊所の料金表の内容を扱っています。給与を2か所以上から受ける方の基準の細目、所得税法121条1項ただし書(給与の支払者に資産を貸す場合など)、同族会社の役員の扱い、住民税の申告の基準と徴収方法の選び方、事業所得と雑所得の区分の判断要素の細目と裁判例、資産の譲渡による所得の区分、青色申告の要件と青色申告特別控除、経費の範囲と家事按分、在庫の評価方法、現金主義の特例、報酬の源泉徴収の対象の範囲と税率、令和9年分以後の復興特別所得税・防衛特別所得税、支払調書、消費税の特定期間の判定・課税売上高の計算・簡易課税の届出、2割特例・3割特例の計算方法と適用できない場合の細目、7・5・3割控除、インボイス登録をするかどうかの判断、加算税・延滞税、社会保険は扱っていません。記事中の計算例は一定の前提を置いた目安であり、実際の料金は所得・控除の種類と売上の規模によって変わります。具体的な判断は必ず税理士にご相談ください。本記事の情報を利用したことによる損害について、当事務所は責任を負いかねます。

参考資料・出典

副業の申告を頼むか、書類と料金を確かめてから決めませんか

副業の確定申告は、報酬から差し引かれた税金の精算や2か所目の給与があると、確かめることが増えます。事業所得か雑所得かの判断や、インボイス登録後の消費税の申告も加わります。代表税理士が、申告が必要かの判定から、必要資料のご案内、申告書の作成と電子申告まで担当します。給与と副業を合わせた所得税の申告と、消費税の申告をまとめてお任せいただけます。全国どこからでもオンラインで完結します。源泉徴収票が届く前でも、おおよその金額でお見積りとご相談ができます。

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小松 優馬

公認会計士・税理士/元監査法人

大手監査法人にて上場企業の監査業務に従事。税務の専門性を高めるため独立。判例ベースの適正申告・節税にこだわり、お客様の人生設計を支える税務パートナーとして活動中。YouTubeチャンネル「税理士 小松ゆうま」では税務情報を発信中(登録者7,000人超)。

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